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三郎(saburo)は、日本で、太郎・次郎の次の三番目の男子につけられてきた名前である。封建的な社会では、第3子ともなると親からは何も相続できないのが普通で、必然的に三郎たちは、自らの生き方を早いうちから考え、自立心旺盛な、自分の道を自分で切り開くタイプの人間に育ったのではないだろうか。
宝田家具製作所の創業者宝田三郎も、昭和6年(1931年)、富山県の東砺波郡五鹿屋村(現砺波市)の小さな百姓の家に生まれた三男坊だった。近所に中越銀行(後の北陸銀行)や立山酒造の創業家である岡本家があったことから、彼の母親は「もうちょっとむこうに生まれておれば、貧乏せずともよかったのに」と言ったという。
高等小学校を出た彼は、戦後の昭和21年になって、手に職をつけるために五野箪笥店(ごのたんすてん)の通い弟子となった。当時この店は、東西砺波郡きっての家具店であり、店先には真新しい婚礼道具が並び、奥の工房では何人もの職人が桐ダンスや長持を作っていたそうである。戦前の徒弟制度を色濃く残す時代、5年の修行とお礼奉公を経て独立。実家の広間で「宝田タンス店」と称して創業したのは、昭和27年の正月である。
幾度かの移転や人の出入りなど、55年間の紆余曲折を経て、2007年6月末現在、宝田家具製作所も宝田三郎も砺波市内にて健在である。仕事は息子が主になり、箱もの注文家具の制作を中心に、木工一般を完全受注で請け負っている。そう儲かりもしないが、食いっぱぐれてしまうほどでもないという職人仕事だ。
このウェブでは、日本中の、あるいは海外で活躍している三郎(saburo)たち、日本史に出てくる三郎たちを紹介するとともに、宝田家具の仕事を紹介し、インテリアや住まいに関する情報をも発信できればと思っている。時々お立ち寄りいただければ幸いである。
ちなみに、SABUROは、三郎であるとともに、Shelves And Boards by User's Request Only の頭文字をつないだものでもある。「特注棚もの専門」、といったニュアンスのつもりだが、通用する英語なのかはなはだ心もとない。ご不審の方も、ここは私製英語(?)としてご容赦くださいませ。
宝田家具製作所 富山県砺波市苗加303
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